「小5←」この看板は何? 学校のものと思いきや/京都府福知山市
2025年02月01日 のニュース
京都府福知山市後正寺の市道沿いで、ふと目に留まる「小」「5」「←」の文字が記された看板。一見すると小学5年生に向けた学校案内かと勘違いしそうなこの標識は、地域住民でもその意味を知る人は少ない。
看板には「福知山消防」の文字を読み取れる。福知山消防署東分署の岸本浩史分署長(58)によると、この標識は、1987年の舞鶴若狭自動車道の一部開通に合わせて設置されたもの。車両などの火災事案に対応するため、高速道路側道への進入路を示しているという。看板の正体は、消防活動を目的にした案内標識だった。
「小」は小型ポンプ車が通れる道であることを示し、「5」は9カ所ある進入ポイントのひとつであることを表す。設置当時は住宅地図を頼りに現場へ急行していたというが、消防車両にナビが導入されてから、この看板が活用されることは減っていった。
後正寺自治会の堀義弘自治会長(68)は「何の看板なのか、普段気にも留めていませんでしたが、設置の経緯を聞いて勉強になりました。この意味を知る地域住民は少ないと思います」と話していた。
写真(クリックで拡大)=地元住民にも意味を知られていない看板