コロナ禍乗り越えにネットで鬼土産を販売 三セク大江観光
2021年06月19日 のニュース

鬼伝説のまち、京都府福知山市大江町の第三セクター・大江観光株式会社(佐古明勇社長)は、京都丹後鉄道大江駅売店のオンラインショップを開設した。同社ホームページ内で鬼にまつわる土産品や地域の特産品などを紹介。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、運営する売店や他施設の収益が減少する中、新たな販路の拡大で苦境を乗り切るきっかけにしたいと考えている。
大江観光は宮福鉄道(現・京都丹後鉄道)開業に合わせ1988年に設立し、大江駅の売店運営を始めた。現在は売店のほか、佛性寺の研修宿泊施設大江山グリーンロッジ、北有路のレストラン鬼力亭などを経営しているが、コロナ禍の中で施設が休業になったり、客足が減ったりして苦しい状況になっている。
売店のオンラインショップ開設は以前から考えていたところへ、意欲的な鈴木海峰さん(26)が春に入社、他の職員の力も借りてショップを開設した。
売店の商品は約200点あり、ネットではそのうち約100点を取り扱う。鬼をモチーフにした土産品では、土鈴やキーホールダー、箸置き、壁掛け、パンツなど。特産品はえごまドレッシングや鬼饅頭、藍染め作品、丹後和紙などを取りそろえている。
また鬼に関する本や菓子などのセット販売も。商品の写真を大きく載せ、購入しやすいように工夫した。
鈴木さんは「これからも売店に新しい商品が入ればショップで紹介していきたい。足が不自由で売店に来られないお年寄りの方々にも利用してほしい。地域の人たちが地元以外の人たちに、こうしたショップがあるのを知らせていただけるとうれしい」と話す。
佐古社長(68)は「コロナが落ち着いてからも、広報のひとつのツールとして、ショップを使っていきたいと思っています。今後は米や地元で採れた野菜などもオンラインで販売していき、地域を盛り上げます」と意気込んでいる。
写真=オンラインショップの画面を確認する鈴木さんら