元禄創業、近所の酒蔵2社、「但馬」と「竹泉」が協力して蔵開き

2021年03月05日 のニュース

 元禄時代に創業し、近所同士で切磋琢磨してきた老舗酒蔵2社が協力しての「蔵びらき」イベントが、兵庫県朝来市山東町矢名瀬で7日に開かれる。朝来市観光協会山東支部主催。自慢の日本酒試飲や青空屋台、蔵でのジャズ演奏などが企画されている。

 矢名瀬には元禄3年(1690)創業で、「但馬」などを造っている此の友酒造と、すぐ近くに、元禄15年創業で「竹泉」などを造っている田治米合名会社がある。共に地元でとれた一粒ひとつぶの米を大切にし、自然豊かな但馬の大地がもたらす水を得て、信用と伝統を守ってきた。

 杜氏の技術も優れ、此の友酒造は大吟醸「但馬」が、北近畿で唯一、独立行政法人酒類総合研究所と日本酒造組合中央会による全国新酒鑑評会で、ここ6年連続して金賞を受賞している。一方「竹泉」は、フランスで現地トップソムリエ51人が審査する、フランス人のための日本酒コンペティション「クラマスター」で、2017年の初回から4年連続金賞を受けている。

■青空居酒屋や蔵での生演奏も■

 「蔵びらき」は午前10時に開始して午後3時ごろまでを予定。両社の仕込んだ2種類ずつ、計4種の日本酒を500円で特別試飲できる(追加料金でほかの日本酒も試飲できる)。試飲した人は但馬牛や蔵元グッズなどが当たる抽選に参加できる。

 また「青空居酒屋」として、地元飲食店や地域の人たちが但馬牛を使った巻き寿司、お好み焼き、焼きそばなどを販売する。2社の酒蔵では大阪音楽大学の学生たちが交互に、随時生演奏を聴かせる。

 駐車場は近くの市役所山東庁舎駐車場が利用できるが、運転者の飲酒は禁止。此の友酒造は電話079(676)3035。田治米合名会社は079(676)2033。



写真上=杜氏の技が生かされ、評価の高い酒が矢名瀬で仕込まれている
写真中=「但馬」の此の友酒造
写真下=「竹泉」の田治米合名会社

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