元首相が母校に寄贈した「均っさんピアノ」 芦田記念館で展示、来館者自由に演奏を

2021年02月19日 のニュース

 京都府福知山市で生まれ育った芦田均元首相が、かつて母校の旧中六人部小学校に寄贈したグランドピアノが、野間仁田の市芦田均記念館(芦田八郎館長)に展示されている。その音色をより多くの人に楽しんでもらいたいと、21日から来館者が自由に演奏できるようにする。

 昭和7年(1932)「軍部の横暴を抑えるべく」と、外交官から政治の世界に転じ、リベラリストとされた芦田元首相。古里の人びとと気さくに接し、子どもたちに温かい目を向け続けた。戦後の混乱が続く昭和23年、「平和と自由と正義を追求する国家」を理想に掲げ、第47代内閣総理大臣に就任している。

 亡くなる1年前の1958年、旧中六人部小学校にピアノを寄贈。小学校が閉校する2018年までの60年間、入学式や卒業式などの行事で、校歌の伴奏などに利用されていた。

 閉校に伴って、2年間はそのまま体育館で保管されていたものを記念館で展示することになり、昨年末に移動させた。芦田元首相の愛称から、「均っさんピアノ」と名付けている。

 展示に合わせて21日午前10時から、同記念館で記念コンサートをする。新型コロナウイルスの感染防止のため、規模を縮小して少人数での開催。ピアノ講師の尾松仁司さん、祐子さん夫婦が数曲演奏し、地元の人たちが懐かしい音色を楽しむ。

 コンサート終了後から、ピアノを一般開放する。

 開館時間は午前9時から午後4時30分まで。入館無料。休館日は火曜日。


写真=展示されている均っさんピアノ

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