「今は耐え時」 緊急事態宣言再発令で福知山城閑散

2021年01月18日 のニュース

 緊急事態宣言が京都府を含む11都府県に拡大されてから初めての週末を迎えた16、17日。福知山市の観光拠点・福知山城(内記一丁目)を訪れる人は少なく、閑散としていた。感染を抑える「ときは今」。我慢が求められている。

 明智光秀が築いた福知山城。月間入館者数は、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送が始まった昨年1月、月間1万6000人超で過去最多を記録した。そもそも月1万人を超えるのが、35年前の再建当初以来。春の行楽シーズンに向け期待が高まった。ところがその後、新型コロナウイルス感染防止対策の臨時休館が続いた。夏をを経て、行楽シーズンやGoToキャンペーンが始まると人出が増え、昨年11月には、1万9668人で記録を更新した。

 盛り返しに期待が高まったところで、全国で感染拡大傾向が再び強まる。12月は8千人未満と急落。年明けからはさらに落ち込んだ。

 京都府に緊急事態宣言が再発令された14日前後の平日の入館者数は二桁止まりで、宣言後初の週末となった土曜日の16日は185人、日曜日の17日が238人。前年同期と比べると8割近い減少となった。

 入館者数が減る一方、今年初めて光秀に宛てた年賀状3枚が城に届いたニュースがネットで話題となり、その後、新たに9枚が届いた。17日朝、「殿に代わり」との言葉を添えて年賀状の返信を書いていた駿河禎克館長は「見ての通り閑散としていますが、今は耐え時。暖かくなってコロナが落ち着いたら、ぜひ多くの方に来てほしい」と話した。
 
 
写真=城最寄りの駐車場に車はほとんどなく(17日午前9時40分ごろ)

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