多くの客に惜しまれ閉店 福知山城おみやげ処

2024年03月22日 のニュース

 福知山城登城坂横(京都府福知山市佐藤太清記念美術館横)で営業していた「福知山城おみやげ処」が、17日で閉店した。最近では土曜、日曜と祝日のみの営業で、天候に恵まれた16、17両日は多くの観光客らが来店。最終入店者には、運営する福知山観光協会から感謝状が贈られた。

 明智光秀を主人公としたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送に合わせて、官民で作る福知山光秀プロジェクト推進協議会が、2020年1月に蛇ケ端のゆらのガーデン内に開設。ドラマ終了後は同観光協会が、登城坂横に場所を移して運営した。

 新型コロナウイルスの影響で閉店した期間もあったが、城や美術館などを訪れた観光客らが来店。光秀や福知山城関連のグッズを、多いときには約400アイテム販売していて、「こんなに光秀グッズが豊富にあるのは福知山ぐらい」と驚く客もいたという。

 最終の16、17両日は観光客や市民ら計約400人が来店。光秀の家紋・桔梗紋や福知山城が印刷されたコースター、クリアファイルなどを購入する客が目立った。購入者には風船とあめを記念品として渡した。

 販売スタッフによると、エアコンが完備されているため、暑い日や寒い日はおみやげ処で涼んだり、ぬくもったりして休憩する人もいて、閉店を惜しむ声が多く、「閉店後はカフェみたいな休憩ができる場所になれば」と話す来店客もいたという。

 17日の閉店直前に来店した京丹波町の平田真祐さん、愛子さんと長男の涼真君には、同観光協会のイメージキャラクターの光秀くんから感謝状と記念品が渡された。真祐さんは「ドライブで福知山に来て、福知山城にも寄ることにしました。こんな最後の場面に巡り合う機会になり、驚いています。店がなくなるのは寂しい」と話し、光秀くんと記念撮影していた。

 同観光協会の中田幸夫事務局長は「大河ドラマ効果や光秀ファン、お城巡りの方など全国各地から土産を購入いただき、ありがたかったです」と話していた。

 おみやげ処に置いていた一部の商品は、JR福知山駅北口の福知山観光案内所で販売する。


写真(クリックで拡大)=光秀くんから感謝状を贈られた平田さん家族

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。