高校生の地元就職、雇用確保を コロナ禍懸念し要請
2020年07月10日 のニュース

京都府福知山市や高校の代表者らが8日、中ノの福知山商工会議所を訪れ、塩見和之会頭に対し、来春卒業予定の高校生の地元就職に向けた求人確保の協力を要請した。
要請は2012年度に始まり、人手不足で求人が就職希望者を上回っていた一昨年、昨年は実施していなかった。ところが、新型コロナウイルスによる経済への打撃で、求人への影響が心配されるため実施した。
同商議所では、福知山公共職業安定所の小林正所長が「例年と比べて来年度の求人数はあまり変わっていませんが、求人企業が少なくなっている。人手不足の一部企業が多くの求人をしている状態で、就職先の選択肢が狭まっています」と現状を説明。
福知山成美高校の兒島裕之校長と綾部高校の岸田敏明校長は、「就職を希望する生徒の多くは地元に残りたい、地元で就職したいという思いを持っています。地元での雇用の確保を何とかお願いします」と伝え、大橋一夫市長は「コロナで大変な時だということは承知していますが、地元での就職確保についてどうぞよろしくお願いします」と、塩見会頭に要請書を手渡した。
塩見会頭は「コロナの影響で募集を減らしているところもありますが、人手不足に悩むところも多い。一人でも多く地元に就職し、地域活性化に活躍してもらえるようにしたい」と応じていた。
商議所以外にも、福知山建設業協会、福知山市商工会、長田野工業センターなどのほか、綾部市とも連携して綾部商工会議所、綾部工業団地振興センターなどへも要請をしている。
写真=大橋市長(右)が塩見会頭へ要請書を手渡した