海鳥、はるばる福知山の水田に
2020年06月13日 のニュース
京都府福知山市波江の水田で9日、カモメ科の海鳥・ウミネコが羽を休めている姿が目撃された。近くを通った重野哲雄さん(73)=綾部市上林=が見つけ、持っていたカメラで撮影した。1羽だけでのんびりと水面に浮かんでいたという。
猫に似た鳴き声が名前の由来とされる鳥で、府北部の沿岸や河口で一年中見られる。黄色いくちばしの先端に赤斑と黒斑があることなどが特徴。
発見した重野さんは「見かけない鳥がいると思って撮影しました。餌を探していたのでしょうか」と話していた。
鳥に詳しいFAヤマセミの会の大槻浩さん(61)は、「海の鳥が20キロも内陸に飛んでくるのは珍しいですが、福知山では5月、6月に由良川沿いの田んぼへ数羽が現れることがあります」と話す。
また、「この時期にやって来る理由はよく分かっていませんが、『苗の小さい時期は餌になるオタマジャクシや虫を探しやすいから』という仮説があります」という。
写真=水田を泳ぐウミネコ