開創1300年記念に法道仙人の石像建立 関西花の寺一番札所観音寺
2020年04月27日 のニュース
丹波あじさい寺として知られる京都府福知山市観音寺、高野山真言宗・観音寺は、同寺を開基した法道仙人の石像を建てた。開創1300年の記念に建立。これまで法道仙人の像や肖像画などはなかったため、小籔実英住職(68)が描いた絵をもとに造った。
観音寺は、奈良時代の養老4年(720)にインドからの帰化僧、法道仙人が霊木から十一面千手千眼観世音菩薩像を刻んで草堂に安置したのが始まりとされる。初夏になると約100種、1万株のアジサイが咲き誇り、関西花の寺霊場第一番札所となっている。
石像は御影石で出来ていて、台座を除く像本体の高さは約1・7メートル。小籔住職が、高野山金剛峯寺に勤めていたときに知り合った石彫家の長岡和慶さん(愛知県岡崎市)が彫った。ひげを生やし柔和な表情で、左手に杖、右手に経本を持っている。全国の125人から寄せられた浄財で建てた。
設置したのは本堂そば。小籔住職は「開眼法要の時に新型コロナウイルスの早期終息も願いました。終息したら、見に来てほしい」と話している。
同寺では開創1300年記念事業として、法道仙人を描いた御朱印を12月31日まで頒布。また庫裏のそばに石庭をこしらえた。
写真=開基法道仙人の石像