鬼ババァー3回目の日本一 どぶろくコンテストで大江の佐藤さん

2019年11月19日 のニュース

 全国各地で造られたどぶろくの出来栄えを競う「どぶろくコンテスト」の濃芳醇の部で、京都府福知山市大江町河守、割烹さとうの杜氏、佐藤則子さん(68)が醸造した「酒呑童子の里どぶろく鬼ババァー」が最優秀賞を受けた。淡麗の部でも優秀賞を獲得した。最優秀賞受賞は3回目となる。

 コンテストは14日に岐阜県郡上市で開かれた「第14回全国どぶろく研究大会in郡上」であった。こくがあり、糖度と酸味が強い濃芳醇の部に41銘柄、さっぱりとして癖が無く、糖度と酸味の軽い淡麗の部には45銘柄が出品された。

 名古屋国税局の主任鑑定官ら5人が味、香り、口当たりなどをみて審査し、両部それぞれ最優秀賞1点、優秀賞3点、入賞5点を決めた。

 鬼伝説のまち大江はどぶろく特区に認定されていて、割烹さとうは2011年から、店舗の隣に設けた醸造場でどぶろくを造り続けている。使用する米は、日本の棚田百選に選ばれている毛原の棚田で栽培するコシヒカリで、毎年9月下旬から仕込みを始め、翌年の春まで続ける。

 米は割烹を経営する夫の博行さん(72)が中心となって栽培するが、今年は特別栽培米として、府中丹西農業改良普及センターの指導を受けながら育てた。味が変わらないように、発酵時の温度管理に常に気を配りながら造っている。

 また京阪神のデパートなどでも販売。先日は、海外に販路を広げてみたいという小規模企業が香港で商品をPRする滋賀大学のイベントに参加し、どぶろくの良さを伝えて、好評を得た。

 佐藤さんは「最優秀賞と優秀賞のダブル受賞ができて本当にうれしい。頑張ったかいがありました。今後もこれまで以上においしいどぶろくを造り、大江のPRにもつなげていきたいです」と話している。
 
 
写真=鬼ババァーを持ち、ダブル受賞を喜ぶ佐藤さん

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