渡り鳥の季節迎え京都府が鳥フル対策訓練

2019年11月15日 のニュース

 渡り鳥が飛来する季節を迎え、家畜伝染病が発生した場合に迅速な防疫措置ができるようにと、京都府は、福知山市三和町千束の市役所三和支所で対策基地運営訓練をした。中丹地方には養鶏場が多いことから鳥インフルエンザを想定して、対策拠点の設営などを行った。

府内で鳥インフルが確認された場合、地元地域に配属の府職員のほか、本庁からも200人がすぐ動員されることになっている。

訓練は12日に行い、府のほか中丹3市の職員も加わり、計74人で一連の作業手順を確認した。

設営したのは現地対策基地と、養鶏場近くの農場前線基地。それぞれ必要な資材を運び込んで、防疫準備にかかった。

防疫作業前には保健師が一人ひとりの健康状態をチェック。防護服、手袋を2重に着用し、袖口をテープで密封。目にはゴーグルを装着して、ウイルスが一切肌に付着しないように準備した。

防疫措置が終わった後は、養鶏場から出て来た職員の全身を入念に消毒。防護服の処分にも注意が必要で、手順通りに脱衣して回収。被害の拡大を防ぐための迅速な対応と、人への感染を防ぐための厳格な管理を確認した。

■養鶏場は感染防止に細心の注意■

 一方、養鶏場側も野生の鳥が施設内に侵入しないようにしたり、保菌者が立ち入らないよう管理し、出入りの際には消毒を徹底するなど、感染防止に細心の注意を払っている。

市内で養鶏場を営む人は「感染すれば経済的損失が大きいだけでなく、京都府全体のニワトリへの風評被害が深刻になる。半径15キロ圏内の施設にも迷惑をかける」と影響を説明。「絶対に感染させないようにしたい」と対策に力を入れていた。


写真=防疫措置にあたった職員の全身に消毒用エタノールを噴霧して防護服を回収した

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