遷座1300年で籠神社の国宝公開 府立丹後郷土資料館

2019年04月28日 のニュース

 丹後の神社の中でも格別の信仰を集める元伊勢籠神社(宮津市大垣)が、いまの地に遷座して今年で1300年。これに合わせ、近くの京都府立丹後郷土資料館(同市国分)が企画展「籠神社の至宝と丹後府中」を開き、会期中に日時限定で、神社に伝わる国宝を公開している。

 延喜式に記載されている古い神社。天照大神と豊受大神を「吉佐宮」という宮号で一緒に祭り、ここから垂仁天皇(紀元前69年~紀元後70年)の代に天照大神が、雄略天皇(456年~479年)の代に豊受大神が伊勢に遷り、伊勢神宮となった-とされることから、「元伊勢」と呼ばれている。籠神社そのものも、日本書紀ができる前年の養老3年(719)に、奥宮眞名井神社から現在の場所に遷座した。 

 歴史と格式ある神社とあって、貴重な文化遺産も多く、平安時代以前の古式を伝える海部氏系図、海部氏伝世鏡2面は、それぞれ国宝に指定されている。ほかにも鳥居に付けられていた龍の彫刻の立派な室町時代の「正一位籠之大明神」扁額、経塚出土品(共に重要文化財)など、めったに見られない資料が並ぶ。

 企画展では海部氏系図を5月6日まで限定公開。海部氏伝世鏡2面を5月17日から26日まで限定公開し、そのほかの日は精巧な複製品を公開している。

 全体の展示としては、由緒ある神社だということが分かる延喜式神名帳、丹後国風土記▽丹後の国の国府、国分寺が担っていた機能を籠神社が持ち始めたことがうかがえる元徳元年(1329)の「丹後国宣」「丹後国司庁宣」(府指定文化財)▽勢力を失い、天橋立見物や成相寺参拝者、巡見に来た江戸幕府の役人たちに地元の人たちが紹介すらしなくなった時代があることが分かる元禄5年(1789)の貝原益軒「己巳記遊」、寛政元年(1789)の「御巡見案内帳」▽江戸時代後期になり、元伊勢信仰がブームとなり、再び多くの人が参拝するようになった時代の絵図などで構成されている。 

 また、神社周辺で多数見つかっている、天橋立に向かって祭祀を行っていた痕跡を示す遺跡の出土品などを通じて、古くから府中が特別な地だったことが分かるようにした。

 会期は6月9日まで。月曜休館。連休中の29日、5月6日は開館し、5月7、8日を休館。大人200円、小中学生50円、65歳以上無料。電話0772(27)0230。

 

写真=国宝の海部氏系図など貴重な資料が展示されている

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