府県越えて隣接3市が連携推進組織 福知山と朝来、丹波
2019年03月13日 のニュース

京都府福知山市と兵庫県丹波市、朝来市は、3市連携推進連絡会議を設置した。行政サービス、市民の利便性の向上を図るため、隣接する3市が連携し、各種施策を実施するための組織。朝来市役所で11日に設置式があり、それぞれの市長が出席。共同で取り組みを進めていくことで一致した。
3市は以前から通勤、通学、買い物に加え、生活文化や経済産業面など、人やモノの交流が盛ん。人口減少が進むなか、各市の弱さを補い、強みを伸ばす仕組みを作り、全体の生活機能や利便性の向上を図る目的で、会議を設置することにした。
連携への準備は2年前から始めており、今年度には各市の担当課が具体的な事業を検討する産業、大学連携、まちづくり、図書館の各部会を設置。連携内容を詰めてきた。
部会の協議によって、来年度の事業はまとまっており、地域協議会など地域づくり組織の交流▽福知山公立大学、京都工芸繊維大学の学生向けに、3市にある企業の合同キャリアセミナーの開催▽図書館で共同テーマの資料展示、特設コーナーの設置-などを実施していく。
今後は生活連携部会(仮称)も設置し、公共施設の相互利用のほか、バスなど公共交通網の市をまたいでの連携など、他市の連携事例を参考に、検討を続けるという。
設置式で福知山市の大橋一夫市長は「3市での取り組みをステップアップさせ、持続可能な地域づくりを進めたい」とあいさつ。朝来市の多次勝昭市長、丹波市の谷口進一市長も、3市のさらなる連携に期待した。
写真=握手を交わす福知山市の大橋市長(左)ら