お城の下に大河ドラマ館「福知山光秀ミュージアム」/福知山市予算3

2019年03月01日 のニュース

 福知山城を築き、福知山市とゆかりの深い明智光秀。2020年のNHK大河ドラマが、光秀を主人公とした「麒麟がくる」に決定し、全国から注目が集まる。京都府福知山市は19年度当初予算に、光秀関連で6事業、総額1億8800万円の予算を割り振り、来年1月の放送開始に向けて、おもてなし準備を加速させる。

 その目玉となるのは、大河ドラマ館「福知山光秀ミュージアム(仮称)」のオープンだ。城の下の市佐藤太清記念美術館2階を改修し、20年1月にオープン予定。開設期間は約1年間で、来館者10万人をめざす。

 約200平方メートルのスペースに、光秀役を務める俳優、長谷川博己さんの等身大パネルや着物、刀などの小道具、台本のほか、ドラマを紹介するパネル、人物相関図などを並べる予定で、NHKの関連会社と展示物について調整している。

 また光秀と丹波福知山の関係を示す資料、ゆかりのある城や御霊公園、天寧寺などから歴史資料を借りて展示。開館時にはイベントも行う計画で、ドラマ出演者にも来てもらえるよう、申し出をしているという。

 土産物の販売店が城近くに無いため、ゆらのガーデンの敷地内に仮設で設置。スイーツや物品など福知山の名産品を販売するといい、ミュージアムの開館中のみ期間限定で営業する。

 ミュージアムのオープンなどもあり、城への観光客の急増が予想されるため、ゆらのガーデン近くの市有地に、観光バス乗降場を整備。一般車両などの駐車場の確保については、これから検討するという。

 このほか光秀連続講座の開講▽光秀ゆかりの自治体との共同ホームページの制作▽おもてなし役となる観光ガイドの養成-なども含め、プロジェクト推進事業として1億300万円を組んだ。

■条例改正で福知山城の名前が「福知山城」に■

 観光誘客の核となる福知山城。条例を改正することで、施設名称を市郷土資料館から福知山城天守閣に変更し、その魅力を3900万円かけて強化する。

 このうち300万円の予算を充て、光秀関連の資料を購入する。書状のほか江戸時代中期に書かれた光秀の挿し絵付きの小説などが候補にあがっているという。

 また展示ケース内装の改修、展示パネルのリニューアルも予定。光秀ミュージアムと連動した特別展示のほか、ライトアップ設備を増設し、夜の景観アップにも取り組む。

 福知山PR戦略総合推進事業にも、光秀関連の予算を盛り込む。光秀の子孫とされ、ラジオDJなどで活躍するクリス・ペプラーさんを、特別大使に任命しており、PRイベントに登場するなどしてもらう。

 また城活用プロジェクトとして、前回好評だった「こども将棋大会」を新年度も開催し、決勝戦を城で行うようにしたり、市民らからイベント案を募って実施する「城主体験」も企画している。

 このほか、ドッコイセ大使のパティシエ、水野直己さんらに、光秀をテーマにしたスイーツを考案してもらい、来場者に振る舞うイベント、首都圏で光秀ゆかりの福知山をPRする企画なども予定しており、多方面で取り組みを進めていく。

写真=光秀ミュージアムがオープンする市佐藤太清記念美術館

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