小型クレーン備えた新型救助工作車 福知山市消防が導入

2019年02月20日 のニュース

 福知山市消防本部は、新型救助工作車1台と新資機材を導入した。18日に東羽合の市消防防災センターで報告会を開き、小型クレーンなどを備えた最新鋭の車両と、より迅速な救助活動に必要な機材の性能を参加者約60人に披露した。

 近い時期の発生が予想されている南海トラフ大地震などの大規模災害への備えと、従来の資機材、車両の老朽化を受けて導入した。総事業費は1億1562万960円。

 新型救助工作車は総重量約12トン、全長約8メートル、幅約2メートル、高さ3・3メートルで、最大6人まで乗れる。

 電動油圧ウィンチ、伸縮式LED照明装置、ハシゴ昇降装置などを備え、多くの資機材を積み込め、府の緊急消防援助救助隊に4月から登録し、大規模災害時には市外でも運用をする。

 新しい車両では、積載しているウィンチとクレーンの両方が同時に使えるようになるなど、多くの面で機能が向上した。

 資機材としては、交通事故現場で使う油圧カッター、油圧スプレッダー(拡張器具)▽転落事故現場で要救助者をつり上げる専用三脚▽地震災害時に活躍する救助用支柱、電動削岩機▽特殊薬品による汚染、鳥インフルエンザなどへ対応する除染テント・シャワーを購入した。

 報告会では新資機材、車両を使った訓練をした。交通事故を想定し、車両のドアを引きはがして運転者を助け出したり、高さ8メートルの崖下に落ちたという想定の要救助者をつり上げるといった救助方法を実演。より安全で、スムーズに行えるようになった救助活動を披露した。

 大橋一夫市長、伊東尚規副市長、市議会総務防災委員らが視察に訪れ、大橋市長は視察後、「訓練を見て大変頼もしく思いました。近年の災害は激変しており、対応能力を高めることで市民の安心、安全を守ってほしい」と激励した。

 これらとは別に、今年度は高規格救急自動車1台、市内の各消防団で使う小型動力ポンプ付き積載車10台も更新した。

 この事業費は、救急車が機材も合わせて2894万4千円。積載車は1台約730万円となっている。

写真=新規に導入した救助工作車と機材で訓練を披露した

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