棚田をドローンで空撮 毛原がPR動画制作
2019年02月17日 のニュース

京都府福知山市大江町の毛原自治会と地元住民たちでつくる地域活性化グループ「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」は、小型無人機・ドローンで地区内の情景を撮影したしたPR動画を公開している。空からの撮影で美しい棚田や山並みなどの自然がダイナミックに映し出されている。
毛原は約600枚の棚田が美しい景観をつくり出し、日本の棚田百選に選ばれている。
これまで個人で毛原の棚田を撮影した動画はあったが、地元で撮ったPR用はなかった。そこで、棚田が広がる地区の自然がよく分かる映像を制作し、多くの人たちに来てもらおうと計画。撮影と編集は農山村の活性化を応援するNPO法人いのちの里京都村に依頼し、撮影は昨年7月に行われた。
動画の題名は「忘れものを届ける村・毛原」。ドローンで谷間に広がる棚田を空撮。初夏の、緑色の苗が伸びかけている様子がよく分かる。
棚田の周囲の山々の新緑もとらえながら、地区の氏神、大岩神社やブルーベリーガーデン、古道の元普甲道、イタリアンレストランなどを撮影している。
動画の時間は約12分。バックに福知山市出身のクラリネット奏者、吉田佐和子さんとシンガーソングライター、内田あやさんらの曲が使われている。動画投稿サイトのユーチューブや「毛原の棚田」のフェイスブックでも見ることができる。
今後は、季節ごとの棚田の風景や地区内でのイベントの様子を撮影した短編の動画も製作し、公開したいという。
プロジェクトの水口一也代表(60)は「棚田を空撮することで美しい景観を見てもらえる。地区の神社や古道など名所も紹介しているので、多くの人たちの目に留まり、毛原に足を運んでいただければうれしい」と話している。
写真=空撮することで、棚田の形がよく分かる