上川口小150周年で卒業生がドローン使い人文字撮影

2024年09月20日 のニュース

 京都府福知山市野花の上川口小学校(西村法子校長、児童81人)は、今年で創立150周年を迎えたことを受けて、記念式典の準備を進めている。その一環として、約200人の児童や教職員、保護者らでつくった「上川口」の人文字を、卒業生が操縦するドローンで撮影した。今後は11月に記念式典を行い、撮影した写真は地域の人に贈る記念冊子や記念品などに使っていく。

 同校は学制公布後の1874年(明治7年)1月9日に廣運舎の名で始まり、1947年(昭和22年)に上川口村立上川口小学校と改称。平成になり公誠、三岳、金谷小学校と統合し、これまで約5400人の児童を送り出してきた。

 撮影は教職員が発案し、学校運営協議会やPTA、同窓会などにも参加を呼びかけて企画。1960年度卒業生で、ドローン操縦士の国家資格を持つ加藤輝昭さん(75)=本堀=に撮影を依頼し、「母校の役に立てるなら」と快く了承をもらい実現した。

 このほどあった授業参観のあと、みんなでグラウンドに集まり、縦6メートル、横15メートルの「上川口」の人文字を形成。前後左右のバランスに気を付けながらきれいに並び、加藤さんが40メートルほどの高さから空撮するドローンに笑顔で手を振った。

 撮影を終えた加藤さんは「普段は自分の好きなように写真を撮っていて、いざ頼まれるとすごく緊張しましたが、母校から声を掛けてもらえてうれしかった」と喜んでいた。

 西村校長は「撮影するにあたって改めて地域の温かさを実感しました。記念式典ではみなさんと150周年をお祝いし、長い歴史のなかで大切にされてきた思いを未来につなぐ機会にしたい」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)
 ・創立150周年を記念した「上川口」の人文字(加藤さん提供)
 ・ドローンに手を振る児童たち

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