上川口小創立150周年 伝統受け継ぎ幸せの舞台に―地域の人らと祝い合う

2024年11月16日 のニュース

 京都府福知山市野花の上川口小学校(西村法子校長、児童81人)で15日、創立150周年記念式典が開かれた。長い歴史の中で大切にされてきた思いを未来につないでいこうと、児童たちが太鼓演奏や学習成果を発表したほか、来場した地域の人らと校歌を合唱し、節目を盛大に祝った。

 同校は1874年(明治7年)に廣運舎として開校。1947年(昭和22年)に上川口小の名前となり、平成期以降は公誠、三岳、金谷各小学校と統合し、これまでに約5400人の卒業生を送り出してきた。

 式典には、来賓や保護者、同窓会など、全校児童を含む約230人が出席。福知山成美高校吹奏楽部によるオープニング演奏のあと、同窓会、上川口連合自治会の各代表あいさつがあった。

 児童代表として壇上に立った6年生の奥本奏太君は「上川口小は全員が名前や顔を知っているところ、地域の方がたくさん授業に関わってくれるところ、少人数だからこそ一人ひとりに寄り添った学習ができるところなど、たくさんの良いところがあります」とし、「地域の方々への感謝を忘れず、こうした良さを伝統として残し、古里上川口を幸せの舞台の地にしていきます」と述べた。

 式典の中で、学習発表会「ひよどりっ子集会」が開かれ、各学年が地元に伝わる野花太鼓や合唱、劇、狂言など、授業で学んだことを披露した。

 西村校長は児童たちの頑張りをたたえて「これからも応援される人になって」と伝え、「多くの人の苦労の上に今のみなさんの当たり前の学校生活があります。受け継がれてきたバトンをつなぎ、自分のために、人のために、古里のために力を注げる人になってください」と話した。

 最後に来場者全員で校歌を斉唱したあと、児童たちが作った花道を通って地域の人たちが退場。笑顔で拍手とハイタッチをしながら喜び合い、式典を終えた。


写真上(クリックで拡大)=児童がハイタッチで地域の人たちを見送った
写真(クリックで拡大)=心を込めて合唱する全校児童

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