新文化ホールの再検討に参加をと、市が3千人に声かけ

2024年05月08日 のニュース

 新文化ホール整備事業の計画見直しに取り組む京都府福知山市は、市民懇談会で広く意見を募るため、無作為に選んだ市民3千人に、参加の声かけをする計画を立てている。7日に開会した市議会臨時会で考えを示した。

 臨時会では、新文化ホール再検討事業費、市議会議員補欠選挙費用など計9億647万8千円の今年度一般会計補正予算案、新文化ホール整備事業に関する住民投票条例案など5議案が上程された。

 市民からの署名提出を受けて提案につながった住民投票条例案については、大橋一夫市長が意見書を付議。「一定数の市民が署名をされた事実は真摯に受け止めるが、再検討に向けて動いている現状を踏まえると、住民投票には実益はないと考える」と述べた。

 これに対し議員は今後の再検討手法について、「より多くの意見が反映できると思う根拠」を質問。地域振興部の森田哲也理事が「市民懇談会への参加について、無作為抽出の3千人に声をかける。参加の意思表示をした人に集まってもらい、意見を聞いたあと、再検討委員会で議論をする」と答えた。

 市は3回程度の市民懇談会を計画しており、3千人中50人ほどが手を上げ、各回には30人ほどが参加すると見込んでいる。

 また別の議員は「再検討委員会は10人ほど、市民懇談会は30人ほどだが、十分な議論ができるとは考えにくい。これらに先立ち、地域公民館単位で話し合いの場を設ける考えは」と問い、意見を求めた。大橋市長は「地域単位の説明会を開き、意見を聞いていくことはしたい。ただし、ある程度の案があった方が良いと考えており、案が示せるような適切なタイミングで実施し、頂いた意見を検討会に反映するようにしていきたい」とした。

 

写真(クリックで拡大)=建て替えて新文化ホールにと計画されている厚生会館

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