育てる&食べる楽しみを植えよう プランター菜園

 外出自粛が続くゴールデンウィーク。時間を持て余しているなら、自宅で野菜を育てるプランター菜園を始めてみよう。初夏のさわやかな空気の中での土いじりに気分は晴れやか。野菜が成長する姿に元気をもらい、最後には食べる楽しみが待っている。プランターを使うから、広い場所がなくても大丈夫。初心者でも簡単にできる植え方を与謝野町の園芸店・三光園で教えてもらった。

 「もう霜の心配はなく、でもまだ暑すぎない気候の今は、野菜苗が育てやすい時期です」と三光園代表の三浦貴司さん。園芸店にはトマト、ナスなどの夏野菜やレタス、ハーブ類など多様な野菜の苗が所狭しと並んでいる。小ぶりなキュウリや苦くないピーマンなど、家庭菜園を意識して改良された品種も多い。

三光園にはこの時期、様々な野菜苗がそろう

害虫予防や成長を助ける コンパニオンプランツ

 「生育が良くなったり、害虫予防にもなります」と、勧めてくれたのが「コンパニオンプランツ」。
相性のよい野菜や花を一緒に植えると互いの成長を助け合い、病害虫被害を防ぐ効果があるという。ただし、すべての植物に効果があるわけではないので注意を。
 今回は、ミニトマトとバジル、ピーマンとマリーゴールド、キュウリとネギを、「コンパニオンプランツ」として植えた。

おしゃれなプランターで雰囲気づくり

 また最近は様々な色やデザインのプランターが販売されている。庭先やベランダをおしゃれな空間に演出でき、日々の世話がより楽しい時間になる。

花と一緒に飾ったレタスとバジルの寄せ植え(前列中央)

用意するもの

プランター
野菜の種類に応じて選ぶ。成長することを考えて大きめを。
軽石
鉢底から土が流れ落ちるのを防ぐ。
培養土
肥料が配合されている、野菜栽培用の培養土を購入するのがおすすめ。
肥料
植え付け後の追肥用。窒素、リン酸、カリウムが配合されたものがおすすめ。有機肥料を使うと、よりおいしさがアップする。
麻ひも
茎やつるを支柱に固定するときに必要。
「苗のささえちゃん」
麻ひもも代わりに使える、茎と支柱を固定する便利グッズ「苗のささえちゃん」
支柱
トマトやキュウリ、ゴーヤなど実が多くなったり、つるが伸びる野菜を育てる場合に必要。150㎝くらい。

シャベル、ジョウロ

初心者向けおすすめの野菜苗

*ピーマン、キュウリ、ミニトマト、ゴーヤ、メロンなど。

*大葉やハーブ、レタス類は支柱の必要がなく、収穫もすぐ出来て手軽。

*種から育てるより、苗を植えるほうが失敗が少なく初心者向き。

網目の美しい小ぶりメロン

薄皮に改良されたミニトマト

大葉やハーブ類は育てやすい

育てやすい苗の選び方

茎が太くてしっかりしているものがよい。

*丈夫な品種と組み合わせている接ぎ木の苗が育ちやすい。

接ぎ木なし

接ぎ木あり

それでは植えてみましょう!

★ミニトマト + バジル

プランター菜園の定番

 今の時期に植えると7月くらいから収穫できる。

 *ミニトマトは皮が薄く、甘くなるように改良された品種が多く出ている。今回は「ピンキー」を使用。
 *花を咲かせた苗を選ぶと、実がつきやすい。
 *トマトと一緒にバジルを植えると甘みがアップし、虫が寄りにくくなる効果がある。

植え方

トマトは背が高くなるので、プランターは深めのものを選ぶ。今回使ったサイズは13号。

1プランターの底に軽石を敷く

2 プランターの8分目あたりまで培養土を入れる。

苗の配置を決める。トマトは高く伸びることを考え奥に、手前にバジルを置く。

穴を掘り、ポットから出した苗を植えていく。

土を軽く押さえる。

支柱を挿す。倒れないように、下までしっかり入れる。
※支柱は150㎝くらい。成長する前はもう少し短いものでもよい。

支柱と苗を固定する。麻ひもを使う場合は、8の字になるように結ぶ。成長を考え、ゆったりめにする。

パチンと留めるだけ、取り外しも簡単な便利グッズ!
「苗のささえちゃん」

8 底から流れ出るまでたっぷり水をやり、日当たりと風通しのよい場所に置く。

世話の仕方

【水やり】トマトはやや乾燥気味に育てると甘くなる。土の中まで指を入れて、乾いていたらたっぷりとやる。

【肥料】植えてから2週間後に。その後は、実が成りだしたら2週間に1回のペースで追肥する。肥料は少し離れたところに一握りほど≪写真≫。

*茎が伸びてきたら、麻ひもで支柱と固定する。

*バジルは背丈が20㎝ほどになれば収穫できる。

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リーフレタスとパセリの寄せ植え

みためもおしゃれ

*葉が赤いサニーレタス、葉が青いリーフレタスなどを寄せ植えすると、収穫時にカラフルなサラダが楽しめる。
*レタスは葉が10枚くらいになったら外側から収穫する。
*パセリはどこから切っても、また伸びてくる。

サニーレタス、パセリ、リーフレタスの苗を用意する。

 プランターの底に軽石を敷き、プランターの8分目あたりまで培養土を入れる。

 真ん中に配置するパセリを植える。

 左右ににリーフレタス、サニーレタスを植える。

 土を軽く押さえて植え付け完成。底から水が流れ出るくらいたっぷり水をやる。日当たりと風通しの良い場所に置く。

花と一緒に飾ってもおしゃれ

世話の仕方

【水やり】表面が乾いたらたっぷりと。

【肥料】植え付け後2週間ごとに追肥する。少し離れたところに一握りほど≪写真≫。

教えていただいたのは

三光園の三浦さん夫妻

【三光園】

自然豊かな与謝野町で、2代目の三浦貴司さん・静香さん夫妻を中心に家族で営む園芸店。季節の花や野菜の種苗、肥料や培養土といった関連商品も幅広く揃える。また貴司さんは農産物検査員の資格を持ち、地元農家と連携しながら安心安全でおいしい生産物の提供に努めている。

与謝野町石川789-3 電話0772‐43‐0301

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