大江山 鬼そば屋
伝統×革新 生まれる発想豊かなメニュー
江戸時代後期の創業。福知山から天橋立へと続く峠道で代々、極太の十割そばを打ち続けている。「鬼そば」の名にふさわしい、固く濃厚な風味のそばに、冷たいつゆをかけていただく独特のスタイルは、市の名物として親しまれてきた。七代目の現在は、「なゝ姫」こと佐々井飛矢文さんと中村麻美さんが二人で切り盛り。伝統の味を軸に生み出す発想豊かなメニューで新たなファンを増やしている。
人気は「なな天そば」。しっとり柔らかなムネ肉やみずみずしい大根を、うどん粉でサクサクに揚げて豪快に乗せる。舞鶴産の魚の炙り漬けや出汁巻きを乗せた斬新なそばも開発。「コシと香りの強い『鬼そば』だからこそできる」となゝ姫。ほかにも、十割を極限まで細く切った「七姫そば」など、メニューは60以上。
醸造所に特注する醤油を始め、調味料は無添加。薬味に不可欠の山椒は近くの山から採ってくる。野菜や卵など食材も地元産を中心に上質なものを選んでいる。

極太の「鬼そば」、極細の「七姫そば」、中間の「とうとそば」、名物の天ぷらが味わえる「初味定食」(2300円)。つゆは種類に合わせて変えている

「なな天玉そば」(1400円)。つゆを吸った衣もおいしい。食べる順番や卵を潰すタイミングで変化する味わいを楽しんで

博識で多趣味のなゝ姫と5代目女将だった麻美さん。のぼりやメニュー表、箸袋などは2人でデザイン。なんと店内BGMもオリジナル
福知山市雲原1248
℡0773-36-0016
営/11:00~15:00
休/火・水曜日
Pあり
2025年03月07日 14:15