発酵まかないカフェ 小鼓御里(こつづみおんり)
酒蔵の歴史伝える空間で、滋味あふれる発酵料理を
嘉永2年(1849)創業の酒蔵・西山酒造場が今夏オープンした複合施設「鼓傳」内にあるカフェ。建物は明治から昭和初期まで実際に酒造りが行われていた木造の蔵を改装。渋みのある柱や酒樽、槽など当時の面影を随所に残す空間で、蔵人たちが“まかない”として食してきた発酵料理を提供する。
ランチメニューの「木枡せいろの発酵まかない」は、有機野菜や地鶏など地元産の食材を、酒造道具「甑」で蒸し上げている。凝縮された素材のうまみと酒粕や麹の自家製調味料が互いを引き立てあう滋味に富む一品。丹波地鶏、神戸ビーフなど3種類(2200円~)ある。ほかに白いメレンゲオムライス(2200円)、清酒酵母の酒粕米粉ピザ(1980円)なども。
カフェタイムは、白砂糖を使わず発酵による甘みを生かしたおやつが乗るプレートや数種類の発酵料理と酒のペアリングを楽しむアフタヌーンティー(6050円・要予約)が味わえる。

「丹波地鶏の木枡せいろ」(2750円)。地鶏の炊き込みご飯、酒粕バーニャカウダソースを付けて
食べる蒸し野菜、塩麹や甘麹で調味した小鉢3つ、自家製味噌玉の味噌汁、さつまいも麹プリンが付く

カフェのほか、おやつや雑貨販売、ギャラリー、宿泊施設を兼ね備える「鼓傳」。酒蔵の歴史と文化が体感できる

カフェは水場、仕込み部屋、酛部屋の3つの部屋で構成。
酒樽を再利用したテーブルなど創作家具も見どころ
丹波市市島町中竹田1171(西山酒造場内)
℡0795-86-0331
営/ランチ11:00~14:00(L.O.13:30)
カフェ14:00~16:00(L.O.15:30)
休/火曜日、年始
Pあり
2024年11月15日 15:00