アニメから読み解く歴史 日本・モンゴル民族博物館で『天幕のジャードゥーガル』展
2026年10月03日 のニュース
かつてユーラシア大陸の大半を支配したモンゴル帝国を、女性たちの目から描いたアニメ『天幕のジャードゥーガル』の特別展『モンゴル帝国の美しき女性たち』が、日本・モンゴル民族博物館(豊岡市但東町中山)で開かれている。シルバーウイークは全国からファンが集まり混雑したが、同館は「いまは落ち着いて観覧いただけるようになりました」と来場を呼びかけている。博物館30周年記念展。
原作はトマトスープさんによる同名漫画で、日本漫画家協会賞コミック部門大賞などに選ばれている人気作。イランに攻め入って来たモンゴル軍により、大切な人びとの命と本を奪われ、奴隷として連れ去られた少女シタラを主人公にして物語は進む。
復讐を誓いながらも表向きは従順な姿勢を見せる少女は、さまざまな人たちとめぐりあい、モンゴル軍に唯一奪われることの無かった「教養と知恵」を武器に後宮で重用されていく。
特別展は少女が出会う二人の女性、チンギス・カンの三男の第2妃ドレゲネと、四男の第1妃ソルコクタニ・ベキの対比に焦点を当てて構成。オリジナルの描きおろしイラストやアニメの場面カットを豊富に使い、館蔵品の食器類や宝飾品、衣装などモンゴルの暮らしが分かる品々を紹介する。
アニメのファンたちからは、特に移動式住居・ゲルが関心を集め、来場者はゲルの中に入って大きさや構造を確かめたりしている。
少女を含め主要登場人物たちは歴史上実在した人びとで、展示では歴史的背景に触れつつ、掘り下げた人物紹介をしているが「この先どのような物語になっていくのかネタバレにならないよう、アニメの制作委員会との間で何度もやりとりをしながら紹介文を作った」という。
またモンゴル帝国の歴史についても、アニメと連動させた解説パネルを用意したが「ファンのみなさんは一点ずつ熱心に読んでくださっています」と、担当職員は手ごたえを話す。
衣装を身に着け登場人物になり切って写真を撮れるコーナーを設けるなど工夫。館内は声優のメッセージ動画など一部を除き撮影可となっている。
会期は来年8月21日までのロングラン企画。時間は午前9時30分~午後5時で、水曜休館。一般500円、高校大学生300円、小中学生250円。博物館は電話0796(56)1000。
『VIVANT』の舞台としても注目
話題のドラマ『VIVANT』の舞台としてもモンゴルが注目を集めていて、ドラマのファンも多く訪れている。
写真(クリックで拡大)=アニメからモンゴル帝国の歴史を読み解く展示会場









