日本最大の洋菓子コンテスト、ジャパン・ケーキショー マウンテンの松井誠治さんが全部門の準グランプリに

2025年10月28日 のニュース

味と技で部門優勝も

日本最大の洋菓子コンテスト「2025ジャパン・ケーキショー東京」の「味と技のピエスモンテ部門(ショコラ)」で、京都府福知山市猪崎、洋菓子マウンテンのパティシエ・松井誠治さん(27)=東堀=が優勝。約1450作品が出展された全10部門を通じての準グランプリにも輝いた。

松井さんは兵庫県佐用町の出身。高校卒業後に大阪の専門学校に通い、東京のホテルで夢だったパティシエとなってケーキ作りに励んだ。技術向上のため転職を考えていた際、縁あってマウンテンに就職。24歳から同店に勤め、チョコレート作りなどの腕を磨き続けている。

今年6月の西日本洋菓子コンテストに向けて昨年から準備を始めた。同コンテスト第3部チョコレート工芸菓子で最優秀賞を獲得して自信をつけ、10月14日から16日まで東京都で開かれた同ショーにも挑んだ。

チョウをイメージ 幻想のピエス作品

同ショーではチョコを使ったピエスモンテ(大型装飾菓子)とケーキが求められた。

ピエスモンテはチョウをメインにした作品を出展した。枝から羽ばたこうとする2匹のチョウで、羽の細かな模様などをすべて手作業で作り上げた。鮮やかな花、リボンのような葉なども添えている。

「自然のチョウをイメージしつつ、ファンタジー感も残した作品にしました」と松井さんは話す。

ケーキはパイナップル、カレーリーフ、ライムを使い、清涼感のある爽やかなチョコケーキに。風味の調整に苦労し、何度も諦めかけたが、世界大会で優勝経験のあるマウンテンの水野直己オーナーシェフ(47)の指導もあり、満足のいく一品に仕上がった。

審査員からはピエス作品の美しさや細やかな技術、ケーキの味わいが高く評価され、受賞につながった。

松井さんは「賞は、支えてくれるシェフや先輩方のおかげです。結果で返せてうれしさはありますが、まだまだな部分もあるのでもっと頑張りたい。世界で活躍するパティシェをめざします」と力を込めた。

水野オーナーシェフは「努力が実って良かった。自身の技術力を再確認しつつ、他の出展者からも刺激を受けて本人の大きな成長にもつながったと思います」と目を細めた。

マウンテンでは入賞を記念し、同ショーに出展したチョコケーキを販売している。


写真上(クリックで拡大)=チョウをテーマにしたピエスモンテ作品
写真下(クリックで拡大)=入賞を喜ぶ松井さん

京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。