30年の集大成を凝縮展示 藍同好会が作品発表会
2025年10月18日 のニュース
福知山藍同好会(塩見勝美会長)の「発足30周年記念 由良川藍染作品発表会」が18日から、京都府福知山市中ノの市厚生会館で始まった。ベテランの過去の自信作から新人のデビュー作まで、会員30人ほどが手掛けたのれん、衣類、タペストリーなど約60点が並んでいる。
19日まで。
府、市、両丹日日新聞社後援。
同好会は、1995年5月に発足。作品発表会を定期的に開き、成果を発表している。また地元小学生や住民による藍栽培、染め体験会を実施するなど、地域に根ざした活動も続けてきた。
今回の発表会では、これまでの市展の入賞作品、新人が染めたハツカダイコンの型染めミニタペストリーのほか、新技法の「おり紙折り縫い締め絞り」で染めた壁飾りも展示。
さらにベテラン会員が、家紋15種類を型染めした大型の作品も。ブラウス、ストールといった衣類、縫い絞りののれん、福知山公立大学の学生が染めた浴衣なども出品されていて、来場者の目を引いている。
塩見会長は「600年の歴史がある由良川藍を復活させ、活動を30年続けてこられたことの意義は、とても大きいと自負しています。もちろん、みなさんの支えがあったからこそで、とても感謝しています」といい、「30年の歴史が詰まった発表会に、ぜひご来場ください」と呼びかけている。
入場無料。18日は午後6時まで、19日は午前10時から午後4時まで。
写真(クリックで拡大)=藍色一色に染まる会場