雨を受けて美しさ増す 観音寺のアジサイ
2025年06月11日 のニュース
関西花の寺二十五カ所霊場第一番札所で、丹波あじさい寺として知られる京都府福知山市観音寺、高野山真言宗・観音寺(小籔実英住職)で、アジサイが咲き始めた。訪れた人たちが、梅雨に入り雨を受けて美しさを増す花に見とれている。
同寺のアジサイは1960年ごろ、本尊の十一面千手千眼観世音菩薩がご開帳される際に、菩薩に美しい花を見てもらおうと植栽したのが始まり。年々数を増やし、現在約100種、1万株を数えるまでになった。
今月に入り、ヒメアジサイやエゾアジサイ、ベニガクヤマアジサイ、シチダンカなどのヤマアジサイ系が開花。現在6分咲きとなっている。
17、18日ごろからはセイヨウアジサイのハンブルグやブルースカイなどメインとなる花が咲き、7月初めごろまでが見ごろとなる。
すでに多くの人たちが参拝しており、雨の日を狙ってやって来る観光客もいて、静かに咲く花をじっくりと観賞している。
小籔住職(73)は「今年は花付きが良く、株も大きい。自然あふれる境内に咲くアジサイをぜひ見に来てください」と呼びかけている。
アジサイの拝観は7月6日までで、拝観料がいる。時間は午前9時から午後4時(土、日曜日は4時30分)まで。アジサイが見られる期間中、同寺の詩風館で小籔住職の詩画を展示(入館無料)している。
22日はまつり
22日午後1時から3時30分まで、同寺であじさいまつりを催す。お経に合わせての太鼓演奏や腹話術、ギター・マンドリン演奏の披露があり、小籔住職が法話をする。
写真(クリックで拡大)=しっとりと咲くアジサイ(10日)