「お客様に寄り添う店を」 さとうグループ佐藤祥一・新社長に聞く
2025年05月21日 のニュース
京都府福知山市東野町に本部を置き、スーパーマーケットなどを運営する「さとう」「さとうフレッシュフロンティア」の代表取締役社長に、佐藤祥一・前常務取締役営業本部長(40)が就いた。就任は13日付で、営業本部長を兼ねる。両丹日日新聞社の取材に対し、「堅実な経営をしていきたい」と決意を語った。
佐藤総二郎・前代表取締役社長(71)は取締役会長に就いた。
佐藤新社長は、前社長の長男で福知山市出身。福知山高校卒業後、関西学院大学商学部へ進学。卒業後はみずほ銀行に勤務し、2015年にさとうへ入社した。大手スーパー・ヤオコーで研修を積んだ後、さとう綾部店(アスパ)店長、同社生鮮食品部長を経て、2018年に取締役に就任、22年から常務取締役営業本部長を務めてきた。
さとうグループは創業359年目を迎え、京都、大阪、兵庫、福井の4府県で、総合スーパーやホームセンター、レストランなど計85店舗を運営している。福知山市の旧3町をはじめ、スーパーが撤退した府北部地域での新規出店にも取り組み、住民の生活を支える存在となっている。
物価高騰や人口減少など厳しい社会情勢が続くが、佐藤新社長は「前社長からの路線を引き継ぎ、課題を着実につぶして安定感のある経営をめざしたい。そのうえで、今後の新しい姿を作っていければ」と気を引き締める。
また、地元への思いとしては、「福知山に本社があり、北近畿エリアには店舗数も多く、大変お世話になっている地域で、大切に考えています。チャンスがあれば府北部地域でも店舗を増やしていきたい」と話す。
「お客様に寄り添い、ニーズに応えていくお店にしていきます。従業員一同が力を合わせてお客様と向き合いたい」と力を込めた。
写真(クリックで拡大)=就任への思いを語る佐藤新社長