20年の環境保全活動に幕 福知山会議今月末に解散
2025年03月15日 のニュース
環境保全活動や啓発などに取り組んできた福知山環境会議(田倉徹也代表)が、31日をもって解散する。これまでみどりのカーテンの普及啓発や生ごみリサイクルなどのプロジェクトに取り組み、市民が環境に目を向ける機会を作ってきたが、「一定の役割を終えた」として20年の活動に終止符を打つことを決めた。
「100年後の子どもたちに誇れる環境のまち福知山」を実現しようと、京都府福知山市が2004年に市環境基本計画を策定。環境の環づくりをめざして、行政や市民団体、事業所などで作る同環境会議が計画を推進する組織として、活動してきた。
しかし、同基本計画は2022年度で終了。新たに再生可能エネルギーの普及、脱炭素化の取り組みをまとめた「市エネルギー・環境基本計画」(計画期間23年度から10年間)が策定され、昨年末には同計画を推進する市持続可能なエネルギー・環境共創プラットフォームを設立している。
金融機関のほか、同環境会議の構成団体でもある事業者、団体、大学などが参画し、環境保全の取り組みの一部も引き継いで担うこととなり、総会で解散することを決めた。
これまでの主な活動内容は、渡り鳥のササゴイの調査・保護やツバメ調査などの生きもの調査▽生ごみ堆肥化講習会▽蛇ケ端御藪(明智藪)での竹林整備のプロジェクトなど。また省エネと地球温暖化防止に役立てようと、夏場の日差しを遮るゴーヤ苗の配布や植え付け講習会なども実施。これまでの活動の成果が認められ、昨年には「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受けた。
オリジナルキャラクターで、市みどりの親善大使として環境のまち福知山をPRしてきた「ゴーヤ先生」については、十分なサポート態勢が整うまでイベント参加などは休止するという。
田倉代表は「プロジェクトに協力していただいたみなさんに感謝したい。福知山環境会議の名前はなくなりますが、活動の一部はプラットフォームで継続される予定ですので、引き続きご協力をお願いします」と話している。
写真上(クリックで拡大)=蛇ケ端御藪での竹林整備(2019年)
写真下(クリックで拡大)=ゴーヤ先生には全国から年賀状が届けられていた(2023年)