卒業、入学シーズン控え、障害福祉サービス事業所でコサージュ作り最盛期
2025年02月03日 のニュース
卒業式や入学式シーズンを前に、京都府福知山市昭和新町の障害福祉サービス事業所ちくもう(芦田みどり施設長)で、バラのコサージュ作りが最盛期を迎えている。門出を迎える児童、生徒たちの胸を飾るもので、利用者たちが祝福の思いを込めながら一つひとつ仕上げている。
コサージュ作りはちくもうの前身、竹毛希望の家が開所した1978年から続く取り組み。市内を中心に全国の小中学校、高校、保育園などから注文が寄せられ、昨季は約6900個を納品した。新規の依頼も増えているという。
製作を担うのは「チームバラ」と名付けられた8人のメンバー。昨年4月から材料の準備を始め、8月ごろから本格的な組み立て作業に入った。紙を巻いたワイヤの芯に、和紙で出来た花びらやゴールドのメタルリボン、リーフ(葉っぱ)をくっつけ、丁寧に形を整え本物のバラのように仕上げている。
今季からは、材料の廃番を受け、素材や色、販売価格をリニューアルした。花びらの色は赤、黄、ピンクの3色となり、販売価格は通常サイズが1個140円(税込み)、大サイズは1個180円(同)となっている。
卒業式用の注文はすでに締め切っているが、入学・園用は3月7日まで受け付けている。1月31日時点で、全国の小学校、中学校、高校、保育園など95校・園から約5300個の注文が寄せられている。
チームバラの男性は「以前よりも紙が固くなったので作業し始めは大変でしたが、今は慣れて完璧です。卒業や入学という節目の日に、自分たちの作ったコサージュで花を添えられるのがうれしい。心を込めて一つずつ作っています」と話していた。
写真(クリックで拡大)=思いを込めてコサージュを仕上げる(1月31日午前10時10分ごろ)