大会を前に庵我少年野球が合宿 初日に座禅で集中力

2024年07月02日 のニュース

 大会を前にして、京都府福知山市の庵我少年野球クラブ(藤井誠監督、14人)は2日間にわたる練習合宿を行い、初日朝の皮切りに、地元の京都府福知山市猪崎にある醍醐寺(一常宗観住職)で座禅をした。選手たちの家族も含め約30人が参加し、クラブOBでもある一常住職(38)の指導のもと、心をしずめ、集中力を研ぎ澄ました。

 合宿は、7月下旬から8月上旬にかけて行われる全福知山学童野球大会の開幕を前に、技術の向上とチームの親睦を深めるために毎年取り組み、今年は6月29、30日で組んだ。

 より良いものにできたら-と、クラブの卒団生で保護者会長の田中雅之さん(41)が、元チームメイトの一常住職に座禅会ができないかと相談すると、「後輩たちのためになれば」と快諾。初めてチームで座禅に取り組んだ。

 一常住職から座禅の目的、正しい姿勢や呼吸の仕方などの説明があったあと、1回目として、短く5分間の実践。開始合図のおりんが鳴らされると境内は一気に静まり返り、虫や鳥の鳴き声、そばを流れる山水の音だけが響くようになった。

 目標時間はすぐに経過。姿勢など少しコツをつかんだ子どもたちは、続いて16分間の座禅に挑戦した。2回目は一常住職が修行者の雑念を払う警策を持って堂内を歩いて回り、より一層の緊張感が漂う中、児童らはただひたすら自分の呼吸に集中していた。

 住職から終わりが告げられると、体勢を崩して「長かった」「疲れた」と、ほっとした様子で感想を言い合った。

 主将の藤井美結さん=庵我小学校6年=は「ずっと動かずにいるのが大変だった。野球は集中力が必要なので、しっかり鍛えて大会で勝てるように頑張りたい」と話していた。

 一常住職は「今の子どもたちの周りにはSNSなどの楽しいものがたくさんありますが、『自分の心に目を向ける』ことの大切さも知ってもらい、誘惑に勝てる強い心を鍛えていってほしい」と、後輩たちに期待を寄せていた。

 

写真(クリックで拡大)=座禅で集中力を磨いた

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