50代の移住、過去最多の11世帯 総数は22世帯で減
2024年05月27日 のニュース
京都府福知山市の空き家情報バンク制度を通じて2023年度に市内に移住したのは22世帯44人。アフターコロナによる全国的な都市回帰の影響で、総数は前年度比3世帯減と、2年連続で減少したが、早期退職やリタイア前の50代(世帯主の年代)の移住は増えて過去最多の11世帯だった。
同制度は2009年に始まり、登録した空き家の所有者と移住希望者とを市がつないでいる。
23年度は、コロナ禍で起こった地方移住の波が収まり、30~40代(同)の若い世代は22年度から半減の3世帯。一方で50代は2世帯増えた。50代は直近5年は増加の一途をたどり、19年度の3世帯が20年度に5世帯、21年度に7世帯、22年度に9世帯となっている。
市が移住者を対象に行った過去数年のアンケート結果によると、50代にとっての移住の決め手は「地域の人がよくしてくれたから」「体験イベントに参加して良かった」「妻の出身地」「自分がしたいことに必要な広い敷地がある」「市外にある職場に比較的近い」「物件が気に入った」など様々。
市まちづくり推進課移住定住促進係は「以前から50代の移住が多い傾向にはありましたが、コロナ禍以降も増加が続いています。明確な理由が『これだ』とは言えないのですが、福知山のことを気に入っていただいているようです」と話す。
23年度の50代以外の年代別移住世帯数は次の通り。移住元は府内と近隣がほとんど。
20代なし(前年度比2減)▽30代1世帯(同2減)▽40代2世帯(同1減)▽60代4世帯(同2減)▽70代4世帯(同2増)
写真(クリックで拡大)=自然と都市機能が調和する福知山のまち。50代に住みやすい?