ポテチで防災食 非常時に備え雲原で調理体験
2024年05月18日 のニュース
京都府福知山市雲原の雲原地区福祉推進協議会(西原正範会長)はこのほど、地元にある「みんなの水車広場」で、住民を対象に開いている水車ひろばサロンの一つとして、スナック菓子などを使った防災食を作る催しを行った。参加した子どもからお年寄りまで43人が、いざというときに使えるアイデアを教わった。
毎年5月のサロンは、防災をテーマにしている。今年は西原会長らが神戸市のキャンプ場管理者から教わった防災食を作ることにした。
作ったのは、ポテトチップス1袋、卵2個、ハム、チーズを使ったオムレツ。ポテトチップスを袋の上からもんで中身を砕き、溶いた卵、ハム、チーズを入れて混ぜ合わせた。さらに、袋にテープを貼って開口部を閉じ、鍋に入れて15分ほど湯煎。袋から出すと四角形になっていて、参加者はトマトケチャップとマヨネーズをつけて試食した。ポテトチップスの味によっては口に合わないという人もいたが、おおむね好評だった。
同じように、紙コップに卵とお吸い物の素、かに風味かまぼこなどを入れて湯煎した茶わん蒸しや、おにぎりなども味わった。
市消防団雲原分団員による初期消火訓練もあり、消火器の使い方も学んだ。
孫と参加した中村龍市さん(66)は「簡単においしいものができるとは思ってもみなかった。帰ってから家族に作りたい」と満足した様子だった。
写真(クリックで拡大)=オムレツを味わう参加者