小さいながらも愛される施設に 三段池動物園で改修進む

2024年03月21日 のニュース

 京都府福知山市猪崎の三段池公園ラビハウス動物園(二本松俊邦園長)で、手すりの塗装、樹木の伐採、ベンチの更新といった施設改修が進んでいる。市が2024年度から5カ年で実施している活性化事業の一環。園内を明るくきれいにし、休憩スペースの確保などで来園者の満足度、利便性の向上を目指す。

 規模は小さいながらも、北近畿唯一の動物園であり、餌やり体験、触れ合いなどが好評で、年間約6万5千人が訪れる。1978年の開園から46年が経過し、老朽化対策が課題となっていた。

 市は24度当初予算で1100万円を組み、閑散期になる1月からベンチ20カ所の更新、樹木の伐採とせんていを開始。現在は委託を受けた業者が、手すりを青色から落ち着いた黒茶色に塗り替えている。3月末にはすべての作業が完了する予定。また、授乳室を併設するトイレ新設の設計業務も進んでいる。

 新年度には、カピバラと同じ仲間で長い耳と細長い前足を持つ、可愛らしい見た目の動物「マーラ」を購入する予定。トイレの建て替え工事費、幼児用遊具の設置費などと合わせて3444万円を予算案に計上している。

 動物園へのアクセス道路は市道整備をまとめた関連事業の中で取り組み、新年度に用地取得、設計業務に着手する。

 市都市・交通課は「小さいながらも愛される『北近畿唯一の個性あふれるふれあい動物園』にしていきたい」としている。

 

写真(クリックで拡大)=手すりの塗り替え前に古い塗装や汚れを落とす業者

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