市内の文化財23カ所 消防による立ち入り検査

2024年01月31日 のニュース

 京都府福知山の文化財を火災から守るために、福知山市消防本部と市消防団は、神社仏閣を中心に国、府、市の指定文化財などがある市内23カ所の立ち入り検査をした。最終日の30日は、本殿が府登録有形文化財となっている川北の稲粒神社などを消防職員らが訪れて、防火対策の状況を調べた。

1949年1月26日に奈良県の法隆寺金堂壁画が焼損したことで、1月26日が「文化財防火デー」と定められており、全国各地で郷土の文化財を守る運動が実施される。

福知山市内では毎年、文化財の巡回点検をしていて、今年は1月15日~31日を重点期間に、30日までに神社仏閣、福知山城天守閣、旧松村家住宅などを回った。

稲粒神社は江戸時代の1799年(寛政11年)の創建。集落の東南はずれの水田の中にあり、調和する周辺の森林によって鎮守の森の景観を保つ。氏子たちの清掃で境内も整えられている。

福知山消防署東分署員2人が、拝殿、本殿、蔵、社務所を見て回り、消火器の設置場所や使用期限、可燃性のものが不必要に置かれていないかなどに目を光らせた。

点検結果は全て良好で、立ち合った神社総代の松山憲男さん(76)は「古里の宝ですから、改めて大事にしていかなければいけないと思いました」と話していた。

重点期間中の27日に筈巻の無量寺で、地元住民も参加して予定していた文化財消防訓練は積雪のため中止し、文化財について学ぶ室内研修のみを行った。


写真(クリックで拡大)=備え付けの消火器の使用期限などを調べる消防職員(川北の稲粒神社で)

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