府中北部の119番集約、2月から仮運用
2024年01月30日 のニュース
福知山を含む亀岡以北の京都府7市3町、6つの消防本部・消防組合は4月から、福知山市東羽合の市消防本部内に設置する「府中・北部地域消防指令センター」で、119番通報の共同受け付け業務を開始する。各消防本部への通報を集約でき、効率的な人員配置や設備費の削減などが期待される。運用開始を前にシステムの最終確認や担当職員への研修などが進められており、2月1日から仮運用が始まる。
センターには福知山、舞鶴、綾部、京丹後の各市消防本部と宮津与謝消防組合(宮津市、伊根町、与謝野町)、京都中部広域消防組合(亀岡市、南丹市、京丹波町)から2~7人ずつが派遣され、計24人で構成する。
指令センター集約のメリットは、受け付け業務を担う人数の削減▽広域災害などの対応力の向上▽受信設備の更新費削減など。これまで6消防本部・消防組合で、通信指令を担う職員は合わせて52人いたが、新体制では半数以下となる。余剰人員は消火活動や救急活動に充てられ、現場対応力の増強につながるという。
新指令センターには昨年9月に最新の通信指令システムを導入。通報があると、固定電話でも携帯電話でも瞬時に発信地を特定し、大きな画面に周囲の詳細な地図や各署の消防車、救急車の出動状況などが映し出される。昨年12月から担当職員らが新システムの操作を学び、運用開始に向け準備を進めている。
新システムへの切り替えは、2月13日に京都中部広域消防組合、19日に舞鶴、綾部の両市消防本部、3月6日に京丹後市消防本部、宮津与謝消防組合が行う。切り替え後は各エリアからの119番通報は新指令センターへつながり、そこから各消防本部や出張所に出動指令が出される。
福知山市消防本部の吉良真吾・通信指令課担当課長は「体制が変わることに不安に思う方もいると思います。市民サービスの低下が無いよう、徹底した準備を進めていきたい」と話している。
写真(クリックで拡大)=4月から共同運用が始まる福知山市消防本部内の指令センター