石川で府環境整備協組、し尿運搬支援 福知山からも
2024年01月11日 のニュース
能登半島地震で、現地のし尿処理施設が被災して停止している。これを受け京都府環境整備事業協同組合(野村拓哉理事長)は9日、し尿の運搬支援のため、バキュームカーなどを派遣した。綾部市内で出陣式が開かれ、福知山市内からは石丸浄水センター(三和町千束)の社員2人とバキュームカー1台が出動した。
同協組は、し尿汲み取りなどの業務を実施している府内の約20業者で組織しており、福知山市内では5社が加盟している。東日本大震災などでも、要請に応じて出動してきた。
上位組織の全国環境整備事業協同組合連合会が、環境省、石川県と協議し、全国の組合に協力を要請。府内からは石丸浄水センターを含む3社からバキュームカー3台、物資車両1台、社員計6人が応じた。すでに現地へ到着し、石川県七尾市で稼働停止しているし尿処理場から、稼働している処理場への汚水運搬、仮設トイレの汲み取りといった支援にあたっている。
出陣式は下水維持管理業務を手掛けるF・Eサービス(綾部市青野町)で開かれ、府中丹広域振興局の高屋奈尾子局長、綾部市の山崎善也市長、福知山市の渡邊尚生副市長らが激励に立ち、出動事業者が活動への決意を伝えた。
府環境整備事業協同組合は2班体制をとっている。1週間程度をめどに、入れ替えで第2班の派遣を計画しており、市内からはかんとーす(牧)が出動を予定している。
野村理事長(67)は「被災地に寄り添う形で支援をしていきたい。役に立つことがあればしっかりとやっていきます」と話した。
写真(クリックで拡大)=9日に出陣式があった(綾部市で)