卒業証書用に和紙を自分たちで手漉き 大江小
2023年11月29日 のニュース
京都府福知山市大江町波美、大江小学校(市田博校長)の6年生34人は28日、大江町二俣二の市和紙伝承館で、来春の卒業式で自分たちが受け取る卒業証書に使う和紙の手漉(す)きをした。
和紙の卒業証書作りは、旧町時代から町内の3小学校で取り組み、現在は3校が統合してできた大江小が続けている。
丹後二俣紙の製造、販売を続ける田中製紙工業所代表の田中敏弘さん(62)らが指導。児童たちは台にすだれを乗せた木製の道具・簾桁(すげた)を使い、水槽の漉き舟から、和紙の原料となるコウゾの溶液をすくい取って漉いた。
田中さんに手を添えてもらいながら、「ジャブジャブジャブ」と簾桁を上下、左右に動かし、1枚の和紙にしていった。
漉いた和紙は田中さんの工房で乾燥させ、学校で名前などの文字を入れる。
浅野清光君は「漉いたあと、水を捨てるところが難しかったけど、うまくできて良かった。きれいな紙の卒業証書を受け取りたいです」と話していた。
写真(クリックで拡大)=田中さん(右)に手を添えてもらい紙を漉く6年生