卒業証書に使う和紙を自分たちで手漉き 大江小6年生
2022年11月27日 のニュース
京都府福知山市大江町波美、大江小学校(青木広典校長)の6年生32人は、二俣二の市和紙伝承館を25日に訪れ、来春の卒業式で自分たちが受け取る和紙の卒業証書を手で漉(す)いた。
市内では伝承館隣の田中製紙工業所が伝統の手漉き和紙作りをしていて、「丹後二俣紙」として多くの人たちに愛用されている。
和紙の卒業証書作りは、以前から町内の旧3小学校で取り組んでいて、昨年度からは、3校が統合してできた大江小が受け継いでいる。
紙漉きは田中製紙代表の田中敏弘さん(61)らが指導。児童たちは木製の道具「簾桁(すけた)」を使い、水槽の漉き舟から和紙の原料となるコウゾの溶液をすくい取り、田中さんに手を添えてもらいながら、均等な厚みになるよう左右上下に揺らした。
漉いた和紙は田中さんのところで乾燥し、学校で名前などの文字が入れられる。
6年の青木優奈さんは「揺らす作業が難しかったけど、何とかうまくできました。きれいな証書を受け取りたいです」と話していた。
写真=田中さん(右)に教わりながら漉いていった