着物通して世代つなぐ 地元の人や学生をモデルに観音寺でショー

2023年11月20日 のニュース

 着物を来たモデルが本堂のランウェー(舞台)を歩く着物ショーが19日、京都府福知山市池部の観音寺(瀬川宗輝住職)で催された。参加者は、着流しや振り袖などに袖を通した地元の人らの姿にうっとり。本堂は華やかな雰囲気に包まれた。

 庵我地区の地域活性化団体「あんがーるず」(植村玲子代表)が主催。「もみじコンサート 世代を繋ぐきものショー」と題し、養蚕が盛んだった地域にちなみ、着物文化をつなげる思いも込め着物ショーをした。

 イベントは庵我まちづくり協議会準備委員会、庵我地区公民館のほか、同地区をいかに盛り上げるかという研究をしている福知山公立大学地域経営学部庵我チームが運営などで協力した。

 モデルは、昭和、平成、令和生まれの地区の夫婦や中学生、公立大生、赤ちゃんら23人が担当。文様は梅や竹、鶴など、色は紺や黒など、留め袖や着流し、羽織はかまなどを着こなし、司会者から「家庭菜園が趣味です」「とても仲の良い夫婦です」と紹介されながら、赤い毛せんの上を歩いてポーズを決めていた。

 見ていた人は、恥ずかしそうな子どもたちの表情やきりっとした大人の立ち姿などを見て拍手をし、写真に収めていた。

 このほか、ピアノ、声楽のコンサートを聴いたり、用意された豚汁、まぜご飯などを食べたりして、境内の紅葉を見ながら、参拝者は心地良いひとときを過ごしていた。

 妻の美佐子さん(70)とモデルを務めた塩見満博さん(73)は「リハーサルはしたが、緊張した。気分が良かったし、いい思い出になった」と満足した様子で、着流しを着た公立大の中村穂高さん(19)は「着物に触れたのは初めて。とても新鮮だった」と話していた。

 瀬川住職(49)は「檀家さんをはじめ、地域内外の人に来てもらい、祭りのような感じで楽しくしていただきありがたい」と喜んでいた。

写真=華やかな着物姿で歩くモデル

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