物価高騰で? ふるさと納税でティッシュが人気
2023年08月29日 のニュース
2022年度のふるさと納税で、京都府福知山市への寄付総額が3億4800万円、件数は2万584件となり、総額、件数ともに過去最高を更新した。総額は21年度の3億1700万円の10%増、件数は同1万7769件の16%増だった。いずれも過去5年間、右肩上がりに推移している。
市は08年度から、ふるさと納税に取り組んでいる。多くの寄付を確保するため22年度は受け付けサイトを2つ増やし、計7サイトとした。返礼品の種類と協力事業者の拡充にも努めており、返礼品は約440品目、事業者は約80者に増やした。
特に、返礼品の充実が寄付額、件数の増加に結び付いているという。返礼品は、日用品、菓子、肉加工品が人気を集め、市秘書広報課は「物価高騰による影響か、ボックスティッシュが人気でした」としている。
さらに、昨年度からは体験型の返礼品を用意。市内のゴルフ場の利用券や宿泊券、福知山マラソンの出走権など、福知山へ訪れて利用できる特典内容になっており、一定の寄付を集めた。
今年度は返礼品協力事業者が約100者、返礼品が約500品目にまで増えており、寄付額、件数は現在、昨年度と同程度のペースで集まっているという。体験型の返礼品にも、福知山ドッコイセ大使・杉本敬三シェフが東京都港区で開くレストラン「ラフィネス」での特産品ディナーコースを新たに追加。福知山産のすっぽん、野菜、鶏、鹿肉、ブドウなどをふんだんに使った料理が味わえる。
ディナーコースの寄付額は2人用37万円、3人用55万5千円、4人用74万円。これまでは寄付額70万円の返礼品「ソリッドハニカムラウンドテーブル」が最高額だった。
担当課は「多くの事業者の方にご協力いただき、たくさんの返礼品が集まっています。今後もさらに拡充を進め、多面的に福知山の魅力を伝えていきたい」としている。
写真(クリックで拡大)=返礼品の拡充が寄付の増加につながった