神社での結婚式を経験させてあげたい…国際カップルが神前で愛を誓う 元伊勢内宮
2023年08月01日 のニュース
京都府福知山市大江町内宮、元伊勢内宮皇大神社(後藤公一宮司)で7月29日、外国人と日本人の夫婦が結婚式を挙げた。スイス出身のヨハン・フリックさん(25)と大阪府東大阪市出身の愛七海さん(23)で、紋付き羽織はかまと白無垢に身を包み、神前で愛を誓った。
フリックさんと愛七海さんは2019年4月に、留学先のイギリスにある英語の語学学校で知り合い、遠距離恋愛の末、今年2月に入籍した。今はスイスで暮らすが、この夏に愛七海さんが帰省することになり、福知山市夜久野町小倉で暮らす父親の森秀信さん(61)と母親の美千代さん(57)が、神前での結婚式を経験させてあげたいと提案した。
森さん夫婦はこの3月に東大阪市から夜久野町に移住。内宮神社の良さを知っていたことから、式場に同神社を勧めた。フリックさんと愛七海さんは了承し、フリックさんの父親も内宮神社の写真を見て「すごく良い所」と賛成したという。
結婚式には愛七海さんの家族・親族ら13人が出席。社務所前の広場で手水の儀をしたあと、歩いて拝殿に進み式に臨んだ。
後藤宮司(69)が祝詞を奏上。フリックさん夫婦は誓いのことばやフリックさん手製の指輪の交換をした。
この日の福知山の最高気温は37・7度で山手にある内宮神社でも33度を記録。猛暑の中、新郎新婦は携帯用扇風機で体に風を当ててもらい、暑さに耐えながら無事に式を終えた。
フリックさんは「昔の侍の気持ちになれた感じがしました。こんな経験は出来ないので、(愛七海さんの)両親や式を段取りしてもらった人たちに感謝したい」と喜んでいた。
愛七海さんは「神社での結婚式は両親も初めてなので、みんなが緊張しましたが、気を引き締めて臨みました。一生の思い出になります」と話していた。
写真(クリックで拡大)=拝殿で結婚式に臨む2人