公立大生が野菜を栽培してピクルスに 新町で販売

2023年07月22日 のニュース

 福知山公立大学の学生が育てた夏野菜を使った「ピクルス」が23日、京都府福知山市の新町商店街で開かれる定期市「福知山ワンダーマーケット」で販売される。学生団体と専門店がタッグを組んで作った商品で、今回はキュウリとミニトマトを数量限定で提供する。

 学生団体は、地域課題と学生の興味を掛け合わせたプロジェクトに取り組む「DOKKO(ドッコ)」(白井郁人代表、30人)で、ワンダーマーケットに運営スタッフとして参加している。このうち、「畑を老若男女問わず談笑できる場所にしたい」と、1回生から3回生の学生7人が「MAG(マグ)プロジェクト」に取り組み、大学近くの畑で約10種類の野菜を育てている。

 収穫したものはこれまで、市内の子ども食堂に提供するなどしていたが、このほかにも6次産業への展開を模索。そのようななか、大学生の活動を応援したいと、規格外野菜をピクルスに加工して販売する同商店街内の「M SOLE(エム ソーレ)」(岩崎真理子代表)から協力を得られることになった。

 6月24日と7月11日には、学生が同店を訪れ、岩崎代表に手順を教わりながら、自分たちで栽培・収穫したキュウリを切ったり、瓶詰めするなど商品の製造に携わったほか、チラシを手作りして同商店街内に掲示したり、SNSで発信したりと、広報活動にも力を入れ準備を進めている。

 23日のワンダーマーケットでは、学生が製造したキュウリのピクルス44瓶、ミニトマトのピクルス14瓶を同店で販売する。学生メンバーが店頭に立ち、販売スタッフを務める。価格は1瓶750円(税込み)。

 マグプロジェクトの前リーダーで、取り組みの始動時から携わる地域経営学部3回生、田中黄象さんは「地域住民の方とのつながりで、野菜の栽培から製造、販売までを経験させてもらえることになり、感謝しています。真心込めて栽培した野菜で作ったピクルスです。ぜひお越しいただき、購入いただけたらうれしいです」と話している。

 ワンダーマーケットは午前10時から午後3時まで。ドッコでは同日、このほかに、ホットサンドやソフトドリンクの販売、うちわを作る藍染めのワークショップも行う。

写真上(クリックで拡大)=商品を持つ「エム ソーレ」の岩崎さん(中央)と学生の田中さん(左)、白井さん(右)
写真下(クリックで拡大)=ピクルスの瓶詰め作業をする学生

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