新文化ホールは「演者の表情見える距離感で」 市が説明会

2023年07月09日 のニュース

 京都府福知山市は6日夜、市役所隣のハピネスふくちやまで、新文化ホール基本計画案の市民説明会を開いた。参加した市民が、計画案に示されたホールの規模や機能などについて質問した。参加者は約50人だった。

 最初に市職員が、建設予定地は中ノの厚生会館が立っている場所で、客席数は600席程度とし、舞台は市民の発表からプロの公演まで幅広く対応できる広さを確保する-などの概要を説明。整備のスケジュールなども話した。

 このあと参加者からの質問があり、建設予定地や舞台の広さ、客席数、運営体制、施設整備費などについて、担当職員に質問した。

 建設予定地について、市役所そばの伯耆丸公園にしてはどうか-との質問に対しては「公園が福知山城の一部であり、造成には発掘調査で長い時間を要し、土地の切り土工事で大きな経費が必要になるなどのため、候補地から除外した」と答えた。

 また客席数の600席は、文化の拠点としての施設整備を考えるうえで、ふさわしいのか-との意見もあり、「演者の表情などが見える距離感が必要であると考え、一定規模のバランスがとりやすい600席に設定した」と回答した。

 舞台の幅、奥行きについての質問もあり、「基本的なサイズについては今提示することはできないが、一般的に必要とされる幅、奥行きなどを確保したい」との考えを示した。

 説明会はオンラインでも行われ、建設予定地などについての質問が上がっていた。

 説明会に参加した嶋田松也さん(76)は「舞台芸術だけでなく、市民がさまざまな催しで使える施設になるように計画してほしい」と話していた。

 市は市文化振興基本方針に掲げる基本施策を推進するため、新文化ホールの整備を計画。地域の文化関係者らでつくる整備基本構想・基本計画検討委員会で議論し、基本計画案を作成している。

 

写真上=厚生会館
写真下=基本計画案について説明する市職員

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。