山頂に沈む夕日仰ぐ 元伊勢内宮で夏越の大祓

2023年06月22日 のニュース

 一年で昼間の時間が最も長い夏至の21日、京都府福知山市大江町内宮の元伊勢内宮皇大神社(後藤公一宮司)で夏越(なごし)の大祓(おおはらい)が営まれた。神社西向かいの御神体山・日室嶽の山頂に沈む夕日を仰ぎ、暑い夏を無事に過ごせるように祈る神事で、参拝者約200人が神秘的な光景に見入った。

 夏至の日は三重県伊勢市、二見浦の夫婦岩の間から上った太陽が日室嶽頂上に沈むとされ、元伊勢内宮の神事は、毎年日の入りに合わせて営まれている。

 日室嶽が正面に見える遥拝所で、参拝者がそろって大祓詞(おおはらいのことば)を唱和。小さく切った紙と麻による切麻(きりぬさ)を各自で体にふりかけた。

 午後5時すぎ、太陽が山頂付近に沈みかけると、参拝者は一斉にスマホのカメラなどで撮影。「すごい」「ちょうど沈んだ」などと驚いていた。

 この日は神事に合わせて尺八や箏の演奏、日本舞踊などの奉納もあった。

 滋賀県大津市の辻村大輔さん(46)は「昨年は天候が悪く、沈む太陽を見られませんでしたが、今年はちょうど神事の時間に晴れて良かった。神聖な気持ちになれました」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=山頂に沈む夕日をスマホのカメラで撮影する人もいたち

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