クラシエが長田野進出 北羽合の工場を移転増強

2023年06月02日 のニュース

 クラシエホールディングス(本社・東京都港区、岩倉昌弘社長)が、京都府福知山市の長田野工業団地に進出し、子会社クラシエフーズが手掛ける「ねるねるねるね」など知育菓子製造の新工場を建てる。現在の主力生産拠点の福知山工場(北羽合)など国内2工場の機能を移転集約して京都工場とし、生産能力を4割増やす。約80億円を投じ、2026年の本稼働をめざす。
 
 知育菓子は、楽しく遊びながら学べることが特長。練ると色が変わって膨らむロングセラー商品「ねるねるねるね」、すしやハンバーガーを模して作れる「ポッピンクッキンシリーズ」などがある。

 現在の生産は、北羽合の国道9号沿いにある敷地面積約1万3200平方メートルのクラシエフーズ福知山工場が主力を担い、大阪府高槻市の高槻第一工場にも一部ラインがある。国内外での需要拡大に向けて、この生産機能を一カ所に集めて強化する。

 
 長田野工業団地内の旧日立マクセル跡地のうち約2万5千平方メートルを取得し、鉄筋2階建て延べ床面積約1万2千平方メートルの製造棟、鉄筋2階建て延べ床面積約1800平方メートルの管理棟を建てる。将来のさらなる増産を見据えて、拡張スペースも確保している。

 クラシエホールディングス総務・広報部は「長田野工業団地の評価は高く、高速道路が近いなどの物流面に優れ、福知山工場に近いということも立地条件として良かった。2025年内に一部先行稼働をして、主力製品の『ねるねるねるね』が発売40周年を迎える26年内の本稼働を予定しています」と話す。

 福知山工場は前身のカネボウ時代から市民に愛着を持たれた工場だった。近年は周辺の開発が進み商業施設が集まっているが、工場移転後の跡地活用は未定。

 

写真上(クリックで拡大)=「ねるねるねるね」ブドウ味とソーダ味
写真中(クリックで拡大)=長田野工業団地で建てる新工場の完成イメージ
写真下(クリックで拡大)=移転するクラシエフーズ福知山工場

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