座れる作品展など、緑の中で木工に親しむ 丹波年輪の里
2023年05月03日 のニュース
緑いっぱいの環境の中で木工と親しめる兵庫県立丹波年輪の里(丹波市柏原町田路)で、ゴールデンウィークフェスタとして、5日まで連日様々な催事が繰り広げられている。
4月29日に開幕して、期間中通して開かれているのが木工作家たちによる第10回「座っ展(すわってん)」。今年は地元丹波市内を中心に、丹波篠山市、福知山市など近隣の木工作家14人が、個性的な椅子32点を出展している。
一般的な美術・工芸展、作品展では展示作品に触れないのがルールであり、マナーだが、「座っ展」は「作品に実際に座ってん(座って下さい)」と呼びかける作品展。会場では、訪れた人たちが気になった作品に腰掛けたり、どっかりと身体を預けたりして、座り心地を確かめている。
板や角材、棒でこしらえた固く丈夫な作品ながら、どれも優しい座り心地をしているのは、自然の素材を生かしているからこそ。奈良・春日大社の森にだけある春日杉の希少な材を、自然の木の自然な反りのまま生かした椅子、2012年の「座っ展」初回から参画しつつ病のため昨年亡くなった作家の、制作途中だったものを、思いをくみつつ仲間が仕上げて出展したベンチなど、それぞれの特色が出ている。
会場でアンケートに答えた人に、抽選でスツールを1脚プレゼントする。
■竹とんぼ教室やフリーマーケット、キッチンカーも■
このほか4日は午前10時から午後4時まで竹とんぼ作り教室(300円)、端材で遊ぼう(無料)、色んな種類の積み木を集める「積木で遊ぼう」(無料)、ツリーイング体験(500円、午後3時まで)などがある。
5日は40ブースが並ぶフリーマーケット、レーザー加工のキーホルダー作り(300円)などを計画。4、5両日にはキッチンカーが12~16台出る。
丹波年輪の里は電話0705(73)0725。
写真(クリックで拡大)=作家たちが制作した木の椅子が並び、来場者が座り心地を確かめる