市展賞に市内から3人 11月1日から福知山市展

2024年10月22日 のニュース

 第60回福知山市展(市など主催)の入賞作が決まった。書、絵画、彫刻、工芸、写真の5部門に計399点の応募があり、このうち市展賞などの入賞、入選作品と、委嘱作家、無鑑査作家、招待作家の作品計288点を、11月1日から4日まで、京都府福知山市中ノの市厚生会館で展示する。

 北近畿有数の公募美術展として知られる。出品数は年々減少傾向にあるが、審査員は「全体的に作品の完成度が高く、出品者の芸術への意識の高さが感じられる」と評価している。

 市展賞は書が足立長美さん=土師宮町=の「秋山にて友を懐う」▽絵画は河田晋さん=大江町二俣=の「大江の里」▽彫刻は高階康之さん=兵庫県養父市=の「ゆう」▽工芸は安田紅子さん=与謝野町=の「Triangle(トライアングル)」▽写真は高山一成さん=呉服町=の「水玉」に決まった。

 今回は60回記念賞を特別に設け、各部門1人ずつが選ばれた。また60回を記念して8月に実施した子ども向けのワークショップで木の端材を使って手作りした作品とデジタルアート作品も展示する。

 市展の開催時間は午前9時から午後6時(4日は5時)まで。入場無料。

 表彰式は11月4日午後3時から、駅前町の市民交流プラザでする。

 60回記念賞、奨励賞、市展新人賞、委嘱作家賞は次のみなさん。入選者らは後日掲載する予定。

◎60回記念賞◎

 【書】福林良子(堀)【絵画】山居茂樹(兵庫県豊岡市)【彫刻】久田博基(綾部市)【工芸】高階康之(養父市)【写真】永井郁夫(兵庫県丹波市)

◎奨励賞◎

 【書】木ノ下典子(大江町南有路)、西尾恵治(綾部市)、西村美香(同)、伊藤三佐子(西小谷ケ丘)、足立由美子(丹波市)【絵画】半田利裕(舞鶴市)、細見茂樹(宮津市)、坪倉晶子(前田新町)、芦田哲(丹波市)、南薗英光(天田)【工芸】福島美穂(舞鶴市)、平石忠(北栄町)、岡垣治輝(大江町二俣)【写真】糸井洋(宮津市)、和久秀輝(下篠尾)、古林邦夫(豊岡市)、森本高夫(安井)、浅野三雄(京丹波町)

◎市展新人賞◎

 【書】井上恵利香(舞鶴市)【絵画】西川和里(同)【彫刻】和田道春(多保市)【工芸】西山恵一(堀)【写真】四方卓治(綾部市)

◎委嘱作家賞◎

 【書】生島游華(篠尾新町)【絵画】久田博基(綾部市)【彫刻】西山良文(同)【工芸】高橋治子(夜久野町直見)

【絵画】河田晋さんの「大江の里」
審査員の講評=伸び伸びとしたタッチにより描かれた、緑豊かな里山風景。心満たされ美しく雄大に捉えられた大作となりました

【書】足立長美さんの「秋山にて友を懐う」
審査員の講評=市展賞にふさわしい佳作です。作品構成も的を射ています

【彫刻】高階康之さんの「ゆう」
審査員の講評=写実にもとづいた真面目な作品である。今後より力強い作品を多く作ってほしいと願う

【工芸】安田紅子さんの「Triangle」
審査員の講評=縦糸に細い麻を使い、丹後ちりめんの絹地を裂き横糸として用いて、青と白の色相のみで構成して横糸を浮かし模様を作り出す平織技法ながら効果的な画面構成が魅力的である

【写真】高山一成さんの「水玉」
審査員の講評=構図としてはシンメトリックで動きの少ない方向性を持ちながら、被写界深度や色調がとても丁寧にコントロールされたことによって非常に華やかな仕上がりとなっており、撮影者の技術力の高さに魅了される作品になっています

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