三和診療所が再開 休診2年、コロナ落ち着き

2023年04月07日 のニュース

 休診状態が2年以上続いていた京都府福知山市三和町千束、三和診療所が6日に再開された。公設民営で、旧三和町域唯一の医科診療所。この日を待ちわびた住民は多く、喜びの声が聞かれた。一方で診療は週1回のため、「開設日を増やしてほしい」と要望する声があり、運営する翠生会松本病院(土師宮町)では「需要をみながら検討したい」としている。

 診療所は、新型コロナウイルスによる病院の業務多忙などを理由に、2020年8月から休診。三和地域協議会と町自治会長会が、病院に早期再開を働きかけるよう市へ要望書を提出するなど、再開を願う声が地元住民から上がっていた。

 これらの要望に応えるとともに、5月8日に新型コロナの感染症法上の扱いが5類に引き下げられ、コロナ患者への対応やワクチン接種などの業務が軽減される見通しとなり、2年7カ月ぶりの再開に踏み切った。

 松本病院副院長、松村徹也医師(59)が担当し、祝日を除く毎週木曜日の午後2時30分~4時(受付時間は午後2時~3時30分)に開設。再開初日には、受付開始前から待つ人もいた。

 診療を受けた女性(87)は「以前に利用していて、休診になってからは松本病院に通っていました。旧市へのバスは便数が少ないので、また近くで診てもらえるようになり、とてもうれしい」と喜ぶ。

 三和地域協議会の松下正美会長(73)は「要望を受けて再開していただき、感謝しています。休診以前は火~金曜日に開設いただいており、とっさのけがなどに対応できていました。住民がより安心できるように、今後は開設日を増やしてもらいたい」と話す。

 松本病院では、今後の利用者数などをみて、開設日を増やすことも検討する考え。「三和町の医療拠点となれるよう、市と調整しながら、医療設備の充実にも努めていきたい」という。

 

写真=診察を受ける住民

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