「外国人客にも日本語でいい」 森の京都DMOが講座
2023年03月11日 のニュース
森の京都DMO(一般社団法人森の京都地域振興社)主催のツーリズムビジネス開発講座がこのほど、福知山市駅前町の市民交流プラザで開かれた。福知山、綾部、南丹各市などで農家民宿を営んでいる人や起業を考えている人ら15人が受講し、観光におけるビジネス戦略について学んだ。
3回連続の講座で、1、2回は綾部、亀岡両市で開講。講師はインバウンド向きのサイクリングツアーなどの新ビジネスを展開する株式会社美ら地球の代表取締役、山田拓さんが務めた。
これまでの講座では、ビジネスモデルの構築や顧客にアピールできるサービスのあり方などについて学んだ。
福知山での講座で山田さんは、受講者が外国人らを対象に企画したツアープランを見ながら、客対応などについての質問に答えた。外国人客を迎える時の対応については「流ちょうな英語ができなくても、日本語でしゃべる方が、外国人にとって日本に来たという実感が湧く」とアドバイスした。
外国人は日本の観光名所や伝統文化だけでなく、日本人と日本の生活に興味を持つ人が多いと説明。現代の日本人のありのままのライフスタイルを見せる工夫をプランに盛り込むのも良いと話した。
受講者の一人で、健康をテーマに旅をするヘルスツーリズムの事業立ち上げを考える女性は「講座では、事業を進めていくうえで、何が足りないか、またどんな人たちとつながって行動を起こせばよいかなどを知ることができ、自分が取り組みたい事業の意義が分かりました」と話していた。
写真=受講者の質問に答える山田さん(右)