鬼のまち大江を“鬼”が走る 「鬼タク」特別仕様車

2023年02月04日 のニュース

 「ウルトラマン」の美術総監督で彫刻家の故成田亨さん(1929年~2002年)による鬼の絵をデザインしたラッピングカーが、鬼伝説のまち京都府福知山市大江町を走り始めた。住民主体の送迎サービス「鬼タク」の特別仕様車。地球にも人にもやさしい車になっている。

 市主催の鬼づくしのイベント「鬼鬼祭」の一環で、ラッピングカーは市が所有する電気自動車1台。鬼文化を更にPRしてもらおうと、鬼タクを運営する住民自治組織、大江まちづくり住民協議会(岡野和樹会長)に貸与した。

 車の側面に、成田さんが描いた鬼の「酒呑童子」「茨木童子」「星熊童子」をデザイン。前面には鬼の角やきばをあしらっている。

 河守中央の鬼瓦公園で2日にあったお披露目会に招待された、近くのげん鬼こども園の園児たちは「すごい」「かっこいい」と歓声。テープカットのあと、世界鬼学会の会長で、大江山の鬼退治伝説に詳しい佛教大学教授の八木透さんを乗せ、鬼瓦公園から鬼タクの観光ルートで、佛性寺の日本の鬼の交流博物館まで走った。

 ラッピングカーは遠くから見てもよく目立ち、迫力満点。力強いタッチで描かれた鬼の絵が沿線住民たちから注目を浴びていた。

 乗車した八木さんは「成田さんが描いた鬼たちはリアルで力強く、いかめしい顔つきでありながら、その表情は愛嬌や親しみがあります。ラッピングカーは今後、大江で地域住民や訪れた人たちを乗せ、楽しませてほしい」と期待を寄せた。

  

写真=迫力ある鬼の絵がデザインされたラッピングカー

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。